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弐章ー感染

 2005年07月31日

"彼"は動いていた。
荒れ果てひび割れしたた道の上を。

ただひたすら自らの欲求を満たす為だけに街の光を目指して動いている。

一台の車が彼の横を通りすぎて戻ってきた。

「乗せて行きましょうか?」と言い若い女性はドアを開けた。

今の彼には相手が女だろうと男だろうと、只無限に沸いてくる食欲を満たしたいだけなのだ。

そしてその女性はドアを開けたが為に食欲を満たすためだけの肉塊と化した…

ドアを開けた瞬間に車内に飛び込んできた…
悲鳴をあげようにも声が出ないいや…出せないのだ。

喉を一瞬で引き裂かれた為に、痛みすらない。

あっという間に彼女は絶命した…はずが起き上がった。

ものの数分で彼と同じになったのだ。

二人は共に灯りの煌めく街へと足並みを揃えて動いていった。

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