壱章
2005年07月30日
あの日から60年が過ぎようとしていた…
帝国は戦争に敗れ、日本として生まれ変わり、国際平和がどうたら言っているが、未だに世界でも五本の指に入るほどの軍事力を保持している。
あの後アメリカの核兵器により幕を閉じた大東亜戦争は、両国に大きな犠牲をもたらした。
その後もアメリカは経済の悪化とともに戦争を起こしている。
皮肉な事に核兵器の被害を被ったのは日本だけなのだ。
戦後は世界的に核兵器廃絶を目指した運動が展開され他国に核兵器が降ったという情報は聞いたことなどなかった…
自分は、この地で密かに死を待つくらいしかすることはない
しかし自分には夢があった。
当時25才の時からずっと抱き続けたたった一つの夢を…
そう祖国の復興だ…
人生も残りわずかなのだから最後に帝国の為に散ろう、という気持ちしか残っていない。
あの爆弾にどのような性能があるのかわからないが、当時の帝国の優秀な科学者が作ったのだから核兵器にも引けをとらないはずである。
やるしかない…
もうやり残したことなどないのだから…
作戦決行日は明日31日だ…
遂にこの地に戻ってきた。
あの時、晴嵐の鋲を道に打ち込んでいたため位置の特定は難しいことではなかった。
さぁ60年ぶりの再開だ
年老いた体に喝を入れ土を掘り起こす。
やがて鈍い光沢を持つ黒色の物体が出てきた。
周りの土を丁寧に掘り起こして、中身をひきあげた。
もってきたニューナンブを構える。
しばし自分の人生に別れを告げ、静かにトリガーを引いた
爆弾に穴があいた…
天皇陛下万歳
そう叫び一瞬後の死をまった。
何秒たっただろうか…
爆発しない。
出るのは白い煙だけだ…
やはり俺のする事…な、何だ急に意識が薄れていく。
こんな死に方は嫌だ…
誰か助けてくれ…
助けてく…
死…た……い
助……
暖………が…しい
……かい肉…
肉…の肉が食………人…肉…………
やがて三島は意識を失った…
その後、二度と三島が人として動くことはなかった。
この異変に気づいたもまだいなかった
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